少し前になるが、大黒摩季さんのニュースには言葉が出なかった。
子宮の病気と闘いながらの不妊治療。
そして不妊治療を終え、夫婦二人で猫ちゃんたちと生きていこうと決めたそうだが日々生活していく中で色々なことに遭遇し、周りの家族と嫌でも関わりあって生きていく中で消えなかった気持ち。
『夫への罪悪感』
旦那さん自体はそれでも構わないと言っていたらしいが、大黒摩季さんの心のつっかえが取れなかったのだろう。別れを決意して旦那さんは再婚。
そしてその再婚相手の間に子を授かり出産した時点で『離婚』を発表していた。
その子が無事に生まれてくるまではそっとしておくために黙っていたという。
その時点でもう心が震えて止まらない。
そして取材を受ける中で
「普通だったら嫉妬心が出そうなものだが、彼の子供を産んでくれた彼女に心から感謝している」
とまでいっていた。
心の奥底はわからない。日によっては微妙な気持ちになったり波があるかもしれない。でもこうやって名の知れている人が大きな声でこれを言えることに本当に感心したし尊敬した。かっこいい。
話は少し違うが、その会見でインタビュアーの一人が
「お互いが不幸になる道は選ばないでいようとなったんですか」
的なもうお話にならないくらいしょうもないクソのような(汚い言葉を失敬。)ことを聞いた奴がいた。
それに対し、
「その『子供がいない事が不幸』みたいな言い方やめてもらえます?それじゃ世の中の子供を持ってらっしゃらないご夫婦が『不幸』みたいな言い方じゃないですか」
と結構な剣幕な感じで返していたことにこりゃあもう『スカッと』したものだ。
くだらなすぎてこれについてはコメントする気にもなれない(笑)
しかし、この『罪悪感』。どうしても拭いきれないものなんだな、と痛感した。GENKINGさんの話の時にも書いたが私の場合は旦那に前妻との子が既にいて、まぁ既に結構な成長を遂げているので彼に対しては『罪悪感』というものはほぼない。
これに関してはよかったのかもしれない。それと引き換えになかなか心の奥底での『同志』にはなれないのだけどね。
だからと言って大黒摩季さんみたいに
「私が産めないから、元々産んでくれていてありがたい。」
という心持ちにはどうにもまだなれない。
そこまでできた人間じゃないし、もしかしたら単純に順番の問題なのかしら。なんて思う。
でもきっともっと私が歳をとって何かまた感じる事が変わったりしたら感謝する気持ちってものも生まれたりするのかな・・・・。
私が感じるのは親に対しての罪悪感だ。一人っ子の私が生まない限り彼らに孫の顔を見せてやれない。
これはきっともう一生消えないものなのだと思う。
大黒摩季さんがまた素敵な人と出会って素敵な恋をして素敵な楽しい人生を送ってくれたらと心底思う。
中学校の頃彼女の少し大人びた曲にドキドキしたりしてた私とってはこのニュースがあってから、また一人の憧れの女性の人になった。
かっこいいよ!摩季さん!