少し前に「AI崩壊」という映画を見た。前述したように大手を振って岩田剛典推しだから(笑)、というのもあったが内容にすごく興味を持ったからである。
物語は10年後、AIが人間の健康データ等を全て管理していてもうすでにドラえもんの世界。
こんな風になったら便利だよなぁという世界が実現している。
しかし、そのAI自体がバグを起こして次々と完全管理されていた人達が死んでいく。
持病を持った人からまずは爆弾が爆発するかのように死んでいく。
管理していたのがAIだからそれが機能しなくなってはどうにも対処ができなくなるのだ。
その後、そのAIは人々を選別し、不要だと判断した人間を殺戮し始める。
この時、少し前のニュースを思い出した。
「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです」
とか話にならない発言をした杉田水脈という女性議員の事。
何も考えていないのか、考えた上で出た発言なのかは知らないが思考というより、人が持ってるはずであろう感情が機械のAI以下である。しかも女性から出るとは・・・。
私には信頼している、そして人として尊敬できるゲイの友人が何人かいるのだが、昔から彼らの作り出す世界や思考ははただの女である自分より何万倍も凄い!面白い!と感じさせられていたので
『何言ってんだこいつ?』
感が強かったのと、この「生産性」という言葉は明らかに『子供を産めない奴ら』という含みをなんの悪びれもなく大きな声で言っちゃうもんだから、なんて頭の悪い女なんだと『子供を産めていない』当事者としてそれはもう腹が煮えくり帰って空焚きになるくらい怒り心頭だった。
この映画のようにAIがその生産性のない人間を切り出したら、私はまず一番に殺されるな。なんて想像したら、ほくそ笑みながらもやっぱり少し落ち込んだ。
そんな一方で
『産めよ産めよ』
とこんな酷い言葉で押し付けてくる政治家が後を絶たないくせに
(麻生太郎や森喜朗の発言がやはり群を抜いている)
子供を欲しいと願って頑張ろうとしている人々にとっては全くより良くないこの国。
私も散々と実感させられた。
不妊に関しては助成金やら何やら少しだけ、それも少しだけだが後押しをしましょう的な流れができてきたけど、私のような『不育』に関してはほんの少しの自治区でしか助成金など全く出ない。検査するだけでものすごい高額なお金を取られるし、基本これに関わるお金はほぼほぼ保険が効かない。
この国は本当に子供を産んで欲しいと思ってるんか?と日々感じていたものである。
私が最後にかかった不育症の先生も
「ここに保険が効かないのはおかしい、申し訳ない。」
と言っていた。先生が謝ることではないのに。
『一応』世の上に立ってる人間が「生産性のない人間はいらない」的な事を言ってるようじゃまだまだこの国は豊かになんてなりようにない。
素敵な芸術や優れた技術、ものすごい研究や人を救う何かの発見。そういった物事が国を出て他国へ流れていくのはこんな凝り固まった思考がまだまだこびりついてるからだ。
私の声なんて小さな声かもしれないが、言いたい。
「あんたらほど生産性がない人たちはいないぞ。多くの才能を持っているLGBTと言われてる素敵な人たちや子を生まないと決めて何かに邁進してる人たち、子供を授かれずとも誰かのために生きようと努力してる人たち。そういう人たちの方が比べ物にならないほどに素晴らしいものを生産してるんだよ、ぼけ!」
AIが『崩壊』して生産性のないものを殺戮していくなら、その思考を既に持っている人間が世を動かしてるんだからある意味でこの国はすでに崩壊してるかもしれないし、それなら頭の悪い余計な発言はしないであろうAIが世を統治した方がマシなのではなかろうか・・・とまで感じてしまう今日この頃。
とりあえず、若い方々。
ネット選挙は今の政治下では行われないことは必至だと思うので、なんとか出向いて選挙に行きましょう(笑)