私は親になれない

流産を3回経験し、絶賛『鬱病』闘病中・子なし四十路女の小言。それでも切実に伝えたい事。この日本でも個人での自由な生き方がもっともっと当たり前になりますように.....。

56、収束しない

先週の三連休の様子を垣間見て予想をしていたことだが、都内でついに爆発的感染が始まったようだ。

都知事からは週末の不要不急の外出は控えるように、そしてできるだけ可能ならば仕事も在宅で・・・などと初めて東京として具体的な要請を発表した。

 

明らかな数値の推移がみれないとこういった事を発令できないのはわかるし、結局は国がもっと効力のある発令を出してくれないと東京都自体からは強く言えない・・・というのもいかがな仕組みかとも思う。世界に誇れる大都市だというに・・・。

 

そんな中で志村けんさんがコロナウィルス陽性と判明し今、病院で治療にあたっていると言う。

何かニュース速報が流れるたびにドキッとしてしまうくらい心配だ。

だって大好きだもの。いつも笑いをもらいながら育ってきた。

亡くなったおばあちゃんも「この人はなんて面白い人なんだろうねぇ」ってよく言ってたものだ。

 

老若男女全てから『面白い』と言われるお笑いを現役でやっているのは言うまでもなくこの人だけだと思う。

お酒もだいぶ飲むと聞くし、持病もいくつかあるみたいだからきっとそれなりに重症なのだろうな、と思うと心が痛む。

こう、全ての世代の人が知っている大御所、しかも「芸人」さんが感染したと明るみに出た一人目であるという事に何だか意味があるように感じてならない。

 

勿論志村さん自身が選んでやってるわけないし現在も壮絶に戦っているのだろうからこう言っていいものか少し憚られるのだが、誰もが認知してるだろう人が感染したと発表した事はとても大きな抑止力的な力を持っているように感じた。

 

世界中がロックダウンを行う中、経済がストップしてしまう事を懸念して何となくずっと緩く生温い規制や声がけしかしていない政府の元。

そりゃあ、遊びたい盛りの人たちはそんな呼びかけに答えるわけがない。

昨日も書いたように何かを沢山経験し、他人の事を推し量る心を持ち合わせた人でなければ自主規制なんてほぼほぼできないのが人間だ。

だけど志村けんさんの感染と病状を耳にしてやはり知らない間に感染させてしまい、誰かを重篤に追いやってしまう事もあるかもしれないと感じた人も少しは増えたはずだ。身近な誰かではないが、よく知っている大体の人が好きであろう芸能人。

 

しかし、今日も朝に息子犬を散歩に連れ出しコンビニやカフェ、また人が集まる施設を横から覗いてみたがハッキリ言って何の変化も感じない。

普段はあまり人がいない時間であろう場所にもこぞってわしゃわしゃと人は居座っていた。

まるで人ごと。なんだな。と悲しくなった。

 

「だって暇なんだもん」

「なんだかんだ言って日本は大丈夫」

「暖かいのに家になんていれない」

 

と言う漫画的な吹き出しが私には見えた。

 

別に外に出るなとは言わない。

ただ、考えて欲しい。想像して欲しい。今の日本人にはイマジネーションが欠けすぎている。

世界とこんなにつながっているのに世界の状態を見てよくこんなに楽観視できるな・・・と逆に尊敬する。

 

緊急事態宣言を出すか否か、ギリギリまで迫られている現状。

国の強制力にばかり頼らずに少し前の日本人だったらできていたはずなのに・・・・と思った。

 

この人たちは本当に東京がロックダウンしたら、国が緊急事態宣言を出して強制的に自宅待機を求めたらどう思うのだろう。

それはそれできっとブツクサいうのだろうか。

 

『罰則』が設けられないと人というのは言う事を聞かないのだろうか。それじゃ、ただの動物じゃないか。どこかの国と同じじゃないか。

 

最近はこう悲しく感じる事が多発しすぎてて自分のメンタルも何だか微妙なのである。

 

私はしばらく近隣にいる両親には会わないでいようと決め、そう連絡した。

そして週末の夫婦での予定もキャンセルした。

 

このままだと本当に首都封鎖は現実味を帯びる気がする。

経済が社会が大変になってしまうのは重々承知だ。でも一旦やはりどこかで電源を切らないとこの連鎖は長期化してしまう。

今、経済的に困るからとダラダラと日常を続ける方が長い目で見たら全てにおいて危険なのではないだろうか。それを他国は実践している。

 

震災の時にも感じたが、生きてるといろんな事がある。

こんな事が起こるだなんて想像もしていなかった。

自分の今までの事も含め全て、予想だにしなかった事態。

 

全ての予測不能の事態に対して少しでもうまくやれるように、推し量れるように日々『感情』を育てていきたい。

そしてその事態を経てまた新しい学びと『感情』を自分に植えつけていきたい。

 

このコロナ騒ぎが早く、皆の学びの成長の種となって先に進める事を日々願うばかりだ。

 

しかし、この文章を書き綴りながらも外を眺めるとワイワイしている空気が蔓延している。

気持ちが悪い・・・・。