私は親になれない

流産を3回経験し、絶賛『鬱病』闘病中・子なし四十路女の小言。それでも切実に伝えたい事。この日本でも個人での自由な生き方がもっともっと当たり前になりますように.....。

62、恥ずかしいことではない

これから5月にかけて「コロナ鬱」が多発するだろうと言われてるようだ。

 

確かに先が見えない状況下、ウィルスへの恐怖(一部の人を除く)に加え、その緊急事態に直面した人間の淀んだ感情やイライラや尖った思考を受け続ければ、今までうつ病になどなろうなんて想像もしてなかった人もその世界に足を踏み入れることになるのは避けられない気がする。

 

『みんなで頑張ろう』とフラッグを掲げてるうちはまだ糸がぴーんと張っていて前向きに捉えようと踏みとどまれるかもしれないが、そこが一番危ないんだよ。

とそれこそ絶賛うつ病との戦いが『重大局面』である私は訴えたい。

私はいつもようやくよくなってきた兆しが見えると必ず、こういった争い用のない事象が巻き起こりまた後退せざるを得ない流れに持ってかれてる気がする。

しかし、せっかく順調な減薬と先生からの1ヶ月に1回通院のお墨付きをもらったばかりなのでなんとか踏ん張りたい・・・

 

そして一つ感じた事があった。このギリギリの状態で「買い溜めお化け」や「パリピの妖怪」の攻撃を受けて確かに面くらい具合悪くもなったのだが、都から『外出自粛要請』が出てざわざわしてる世の中をよそに物凄いホッとした自分もいる。

 

先が見えない情勢に不安はもちろんあるが、籠る事へのストレスやいつもと違う状況への心身の変化も意外とそこまでは感じない。

不謹慎に聞こえる事を承知して言えば、この『おこもり令』が少しワクワクするくらいだ。

これはきっと自分が外へ出たくても出れない日々が何年もあった事、先の見えない問題が常にのしかかってる事、家でもできる事を元々持ち合わせてる事。

そしてすでに『うつ病』であると自分で自覚してるからかもしれない。

 

この週末、息子犬の散歩には出ないわけにはいかないので外へ出歩いたが、一部の化物や妖怪を除いてはやはり人が明らかに少なくなっていたのでこんな私にとってはとても楽だった。

久しぶりにちゃんと外の空気を吸った気さえした。

 

今現在、ご自分の中の何かが原因で精神的に疾患を抱えてしまい、うつ病と戦ってる人の方がむしろこの状況には強い戦士となってるのではないかとさえ感じるのだ。

もちろん長引けば長引くほどもっと悪化させる人が増えるのも自分を含め、必至なのだが。

 

もちろんこれから精神的に病んでしまうかもしれない人にウェルカムしてるわけでは無い。それはそれは辛い戦いだからだ。

それこそ快気への道なんてそう簡単に見えないのがこの病気だからである。できればそうならないで欲しいと心から願う。

 

何も考えずに自分は大丈夫だからと出歩き、この自体の収束をどんどん遅くしていってる本人たちはきっとこういう病気にはならないタイプの人間だ。

真面目に受け止め、きちんと防衛し行動してる人こそきっと今後この疾患を患ってしまう確率が高いのだろう。

 

そこも全く納得がいかないが、往々にしてそういうものだ。

空気が読めない鈍感な人こそ病気もせず長生きする傾向にあるのだろう。

 

どうかそういう傾向にあるかもしれない自分に少し怯えてる人、そしてそうかもしれないと感じられるご家族がいる人。

その繊細さを責めないで、早めに気付けば大丈夫です。

恥ずかしい事でもなんでもありません。

むしろ普通のことだと思います。

私は流産を繰り返して自分が『うつ病』かもしれないと薄々感じながらも、周りの助言や自分の否定的考えで蓋を閉め先延ばしにしてきました。

物が食べられなくなり、思い切って自ら心療内科に行った時にはもう遅かったのだと、薬の服用が長引いてしまってる今痛感しています。

だけど、物事に敏感になってアンテナを立てられる人間だからこそそうなるのだと思います。絶賛うつ病をである事を少しだけ誇りにさえ、このコロナ騒ぎの中で感じた程です。

ただとにかく早めにその変化を『いい病院』で『いい先生』に話す事が重要です。

薬ばかりを推し進めてこずに、きちんと話を聞いてくれる先生を探す事ができれば絶対に大丈夫です。

 

『自分は絶対にうつ病になんてならない』

 

と思ってる人こそ気をつけて欲しい。

 

私もそうやって生きてきたからです。

想像もできなかった事が起きる、起きている世界です。自分にも想像さえしなかった事が起こるのが当たり前と考えてどうか重くだけしないで欲しい。そう願うばかりです。

 

そしてうつ病は必ず家族も巻き込むことになります。だからこそ、重くしないように皆で『そうなりうる』という考えを前提にこれから動いて欲しいと思います。