私は親になれない

流産を3回経験し、絶賛『鬱病』闘病中・子なし四十路女の小言。それでも切実に伝えたい事。この日本でも個人での自由な生き方がもっともっと当たり前になりますように.....。

64、ほぼ喋らない

外出自粛を心がけ、息子犬の軽いお散歩と買い出し以外は極力外に出ないようにしている。割と近隣にいる両親にも会わないようにしている。

 

自宅に篭ることに関してはストレスもなく、流産後に子供や妊婦に出会うのが怖くて外に出られなくなった時よりも精神的には楽なのだが。

 

今のウィルスも、それに対する恐怖心的な物はその時の子供や妊婦に近いものがある。

これに関しては自分がどうなることより、大切な家族が感染してしまう事の方が何億倍も怖いので自分もかかってはいけない。とビクビクしてる感覚が強い。

 

ご存知のように我が家には子供はおらず、夫婦二人。そして息子犬。

渋滞を避け早朝暗いうちにかなり早く出ていく夫とは帰宅後のおよそ3時間ほどしか会わず、息子犬には話しかけたりイチャイチャしたりはしていても、気づけばほぼ人と喋っていない、会話をしていないことにふと気づく。

自分から引きこもっていた時はそれを自ら望んで穴蔵生活をしていたわけだが、その結果もっと闇を纏う羽目となった。

 

そう。

『会話をしない時間が長い』のはとても危険である。趣味があっても、家にいるのが苦痛でなくても一方通行のインプットばかりで生活してると頭が、心が、爆破する。

それを経験済みの自分だ。

 

二日前に『コロナ鬱』について書いたばかりだが、耐性は確かにある。

新しい感情ではない。元より鬱持ちの自分にとっては追い討ちというか何か違う違和感を時間経過ごとに感じ始めている。だからこそ身構えている。

特に志村けんさんの訃報を聞いてから心に、気づいていなかった孤独感がまたゆっくり巣作ってきた自覚がある。

 

だからこそ考えた。きっと未だに仮設住宅暮らしを余儀なくされてる単身の方々が更にに孤独死していくのではないかと。

二次被害としてこういった事が気づいたら多発していた、という恐ろしくも現実味のある想定をしてしまった。

 

そして、自宅待機を余儀なくされている国々、自粛を心がけるように呼びかけられてるこの日本でも『家庭内DVや虐待』が増えてきてるという。

なんなんだ。このしょうもない二次被害というか二次加害みたいなニュースは。

イライラして殴るのだろうか。先が見えなくて不安で家族に当たり散らすのであろうか。自分だけ耐えてると思い込んでるのだろうか。

孤独に、差し迫る暗闇くんにビクビク怯える自分や必死にギリギリに保っているであろう「精神疾患持ちですよ」と告知されている人間の方がよっぽどマトモではないか。

そんな奴は家族なんて作らないでほしい。そんな奴はこの騒ぎが起ころうが起こらなかっただろうがその家庭を守れていなかろう。

 

私は子供が二人いて日々忙しいであろう親友に

「たまにLINEしていいですかー?」

と打った。

二人の子を家に待機させてる状態で電話は困難だろうから。

子供がいない自分でもそれはそれでやはり相当に大変であろうと想像できる。

 

志村けんさんのニュースが流れた時、心臓がドクっとなって漫画的に表現するなら何かが自分の中で覚醒しそうになってしまい頭を抱えている時(私の場合は暗闇氏ですね)、その親友から同じくショックを受けたとLINEが入った。

家で一人でよくわからない感情でメソメソ泣いていた私はまたしても彼女に救われたのだ。

その流れでお勧めされた『鬼滅の刃』を見た事、たわいもない事を文字上だけど交わし、私はそう伝えたのだ。

 

「たまにLINEしていいですかー?」

そして

「LINE大歓迎」

 

と返ってきた。

我ながら私たちの関係性はとてもいい距離感だと自負している。普段はあまりべったりじゃないけどいざと言う時は必ず近くに寄る。お互いに。

ありがたい。助かった。

エネルギー溢れる子供が二人もいてこの自宅待機は、それはそれでとても大変だろうに・・・・。そして恐ろしくもあろうに。

 

そして、小さく巣作っている孤独の種を排除しようと旦那に

「もし可能なら、終業したらちょっとでも早く帰ってきてもらえたら助かる」

とLINEした。

 

これも母に電話で言われた事だった。

「こんな状況でまた悪くしたら意味がない。特にあなたは1人の時間が長いのだから、こんな時くらいなんとか助けてもらいなさい。ちょっとでも家にいる時間を長くしてもらいなさい。そうちゃんと伝えるのよ」

と。

私の悪い癖の一つである『大丈夫だろうと過信して我慢する』が発動してることに、母はいち早く気づいていた。声だけで。

 

しかし、今のところ何時間も既読にもならず返信はない。

まぁ、仕方ないか。

 

・・・・・・

この『まぁ、仕方ないか』も危険であると熟知している私は今身動きが取れない。

きっと帰宅した後も

「大丈夫になった」

と言ってしまうだろう。

特に今は自分だけが苦しんでるわけではないのだから・・・・。

精神的な病気も自覚すると楽になる時と自覚してしまってるが故に苦しくなることがあるようだ。

ねばっこくて厄介で、やはりまだまだそれなりに仲良くやって行かなきゃいけないみたいだな、暗闇くんとは。

 

私よりももっともっと独りでいる方々が最悪の自体にならな事を祈るばかりだ。